コラム

都内高校入試:内申の重要性  

 

「内申」、つまり通知表の評定のことですが、東京都で高校入試をする場合には、決定的に重要な意味を持ちます。

要するに、学校の成績が良ければ高校の選択肢が広がるが、悪ければ幅が狭まるということです。

 

【まずは都立一般入試から】

都立一般入試は、当日点と内申点の比が7:3とされています。では、実際にどのような差が出るのか見てみます。たとえばオール4の子とオール3の子が同じ高校を受けるとしましょう。この場合の差は、13ポイントです(細かい式は下記参照)。

 

この13ポイントが入試で何点になるかですが、実際の入試点で43点程度。倍率が1.4倍程度の入試において、43点のハンディがあるということは絶望的かと思います。つまり、オール3の子はオール4の子にまず勝てない。だから、たいていの人は同じような成績の生徒が集まる学校を選ぶことになります。

 

仮に1ポイントなら約3点のマイナス、3ポイント足りていないと約10点のマイナスとなりますので、ここまでなら当日の出来次第で逆転可能でしょう。

 

【都立推薦なら?】

東京都全体では約3倍の倍率があります。一般入試よりもさらに厳しい。高校によって点数配分が異なりますが、内申の配点が高いのは共通しています。

 

たとえば井草高校を例に挙げましょう。

内申点:小論文:面接=500:300:200点とされています。

たとえばオール4ならば、満点に対して4/5ということですから、500×4/5400点確保ということになります。一方、41つ足りないならば、約10点程度のマイナスで、3つ足りなければ約30点のマイナスです。

 

実際の得点分布をみると意外に広くばらけているので、多少内申が足りなくても何とかなるような感じもしますが、倍率3倍ならば高得点での争いになるので、小論文・面接の点数が良かった上に、さらに内申点がないと合格はしないでしょう。ちなみに、井草高校の男子に限れば1.4倍程度の低倍率だったので、今年に限っては内申の影響は少なかったかもしれません。

 

ちなみに、日比谷高校となると、女子ではオール5だけで定員を上回るといます(男子もそれに迫る数だとか)。こんな学校を受けに行く場合は、4が一つでもあるだけで不利になる、ということです。

 

【私立推薦入試の場合】

ここでも内申点が要求されます。

多くの高校では出願基準があり、「9科目内申素点合計37以上で、評定12を有していない者」(中大杉並)という感じで、この学校なら合計で37なければ、出願すらできません。もちろん、その上で適性検査という名の入試があるわけですが。

 

ただ、それはレベルの高い一部の学校だけで、一般的には単願ならば(基準を満たせば)、事実上合格は約束されます。もちろん、手持ちの内申によって選べる学校の範囲は決まってきますが。また、多少足りない程度なら高校側との交渉で何とかなります(ただし、必ず入試相談に行く必要がある)。

 

 

【私立一般入試の場合】

都立高校を第一志望とする生徒が、滑り止めで私立を受ける場合、いわゆる併願優遇という制度がありますが、これにも内申が必要です。

 

併願優遇にも色々ありますが、「一定の内申を満たした生徒に、実際の入試点に何点か加点する」のがよく見られます。仮に合格点が150点の学校で、30点の加点をされたら、それは合格するでしょう。このように「実質的にまず落ちない」レベルの加点をすることが多いようです。点数に関わらず、絶対に落ちないようになっているところがある気もしますが、たぶん考えすぎです。きっと気のせいです。

 

ちなみに、一部の難関私立高校では、当日一発勝負なので、学校の成績が極端に悪くても何とかなります。ただし、高校レベルの内容まで出題されるので、塾でみっちり勉強をしなければ合格は難しい。

 

 

【まとめ】

都立でも私立でも、手持ちの内申によって、選べる高校の範囲が決まってきます。高校受験をする中学生は、なるべく通知表の評定を高めに確保できるように気を付けた方が良いです。どうすれば学校の先生からの評価が上がるのかは、また別の機会に(むしろそっちが大事?)。

 

 

 

 

(おまけ:計算式)

都立一般入試では、主要5科(国数英理社)については1倍、副教科4科については2倍にして計算することになっています。

 

たとえばオール4なら4×54×4×252に対し、オール3ならば3×53×4×239となります。つまり、差が13ポイントということ。差を出すだけならば、もっと簡単に5+8=13としても良いですが。

 

この13ポイントが実際の入試1000点満点の中では300×13/6560点となり、この60点を700点→500点に換算しなおすと60×5/742.8点となるわけです。

 

なお、この42.8を単純にさらに13で割れば、内申1ポイントに対する当日のテスト点数が出せるわけです。=3.3点。

こういう言い方もできます。副教科は2倍されることから、美術などの評定1ポイントは当日6.6点分に匹敵するということ。

 

 

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