コラム

「返金できません」と言われたら

中途解約について、連投です。

「返金できません」と、お金を人質に退塾を止めようとするところがありますが、これは嘘です。

出席していない分については、損害金を除いて返金しなくてはなりません。

 

大手塾の場合、授業料は銀行口座からの自動引き落としの形を取ることが多いですが、

申し出るのが遅いから手続きが間に合わない、だから来月の授業料は頂きますよという話がよくあります。

 

うっかり騙されそうになりますが、これは論理的に成り立ちません。

「自動引き落としが行われること」と、「返金できないこと」は同じ意味ではないのです。

だって、引き落とされた後で、同額を企業側が再振込みをすればいいだけの話なのだから。

手続きの問題で、入金まで2ヶ月待ってくれというなら分かるが、「システム上一切返金できない」のは分からない。

 

 

突き詰めていくと、これは権限の問題で、現場の教室長には返金する権限がないので、返金できるかどうかお約束できないということ。

「返金できるか知識も権限もないので分からない」、略して「返金でき・・・ない」(笑)。

返金しなければ下手をすれば裁判沙汰になり、しかも消費者側が取り戻せるような事例でも、平気で「返金できません」。

ブラック企業で隷従を強いられているために、常識的判断ができない状態になっているのです。

騙そうとしているというよりは、本人がすでに騙されている(そのため話を聞く側も信じてしまう面もある)

 

あとは、末期的なブラック塾にありがちなのですが、退塾を出すと上に怒られるから、返金できることを知っていて嘘をついている可能性も否定はできません。嘘でも何でも、とにかく続けさせないと上の圧力に自分の精神が耐えられない。

 

(保護者)退塾したいんですけど。

(教室長)はい、では届を書いて出してください

 

→ということで、教室長が塾長に連絡をすると・・・

(塾長)俺は認めない。続けさせろ!

今月の入塾目標は3名のはずだが、1人減ったらあと4名入塾! どうやって目標達成するんだ!

 

そして、数十分間、あらゆる罵倒を受けて耐えなければいけない。

ああ、仕事が終わらない、そろそろ終電が・・・

 

こんな感じなんじゃないかな。

私はやられたことはありませんが、見たことはあります。

 

 

そうそう、返金できないと言われたら、

「とりあえず消費者センターに連絡するけど良い?」という魔法の言葉を囁くと良いかと思います。

「ちょっと相談してきます」となって、返金になる可能性大。

ブラック企業では、大きいトラブルになって上から怒られるのが最も怖いんです。

 

 

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「中途解約できません」のウソ

 

「中途解約できません」などと言う塾が、相変わらずあると聞きました。

塾業界全体のイメージダウンになるので本当にやめて欲しいものです。

ということで、前にも触れたことがありますが、もう一度書きます。

 

学習塾との契約は、一般的に、いつでも解約可能です。

 

色々塾ごとに内部ルールはあるかもしれませんが、解除自体に制限はありません。

解除権を制限する変な規定をつけても、ほとんど消費者契約法10条で無効化されますし。

 

 

悪質なのは、11月に申し出ても、1月末までやめられないとする点です。

ここの塾は良い話を聞いたことがないのですが、どうなってるんですかね。

 

大手学習塾の体質なのか、国の法律より自分たちのローカルルールが優先すると思い込んでいるフシがある。ブラック企業の根本にあるものは遵法精神の欠如なのですが(社長>国)、件の塾もそうなのでしょう。まあ、無法企業というよりは教育の欠如による無知に過ぎないかもしれませんが。

 

違法行為が常態化しているだけなのか、社員教育もできない教育機関なのか知りませんが、いずれにせよ、そんな会社は廃業した方が良いと思います。

どこの会社かって? え、・・・な、なんでもないです。

 

 

そもそも塾との契約とは

多くの場合は、民法の準委任契約に当たります。その解除には委任の規定が準用されるので、民法第651条にある通り「各当事者がいつでもその解除をすることができる。」

 

つまり、学習塾の契約は、いつ解約してかまわないものです。極論を言えば、「明日から行きません」でもOKです。だから、たとえば11月中に、「12月から通いませんよ」と申し出たならば、原則として契約はその時点で終了します。仮に月の途中であっても解約は可能で、その場合は出席した部分について日割りで費用を支払えばよい。

 

なぜ簡単に解除が認められるのかというと、委任・準委任は相手方との信頼の上に成り立つものだから、相手との信頼関係が損なわれた場合にも契約関係を続けるのは合理的ではないからです。

 

とはいえ、委任の規定には損害賠償の規定もありまして、塾をやめる際にはその部分が問題にはなります。この点については特定商取引法を知っておく必要があります。

 

 
特定商取引法

消費者の利益を守るため、一定の事業者が守るべきルールを定めたものです。学習塾との契約は、契約期間が2ヶ月を越え、かつ金額が5万円以上のものはこの法律の「特定継続的役務提供契約」に当たり、いくつかの法的制限がかかります。

 

色々細かい話は措くとして、この法律には中途解約の定めがあり、学習塾の中途解約の損害金は、「2万円または当該特定継続的役務提供契約における一か月分の授業料相当額のいずれか低い額」とされています。

 

だから、「12月から塾やめます」と11月末日に申し出た場合は「塾に損害があるかも」なので、損害金として、2万円を限度として授業料相当額の支払いの義務があるかも、ということ。でも、中途解約が可能なことは論を俟ちません。

 

一応、塾側にも配慮して、定められた期間内に退塾を申し出るのが良いとは思いますが、だからといって「何か月も解除できません」というのは違法対応です。

 

 

なんでこんなことが起こるのか?

強い「ムラ意識」があるからではないでしょうか。

ムラのルールが、国家の制定した法律に優先するのです(どこの古代国家だよ・・・)。三菱自動車の不祥事などと同様で、日本は法治国家ではないのか、と疑いたくなる。「それって違法行為でしょ?」「何言ってんの、バレなきゃいいんだよ」と思っているから、国のルールである法律を知ろうともしないし守りもしない。法律で処断されるリスクより、社内で村八分になるリスクを恐れる。逮捕されて懲役刑喰らうよりもブラック企業の上司が怖いということです。想像力の欠如というか何というか、困ったものです。

 

 

 

埒が明かない場合は国民消費生活センターへ

とまあ、色々書きましたが、上記のお話は、論理が通じる相手に限ります。

一部には、信じがたいことですが、言葉や論理や法律が通じない方がいらっしゃる。

本当ですよ?

ブラック企業では論理よりも服従が優先されるのです。親分が黒と言ったら、白でも赤でも黒なんですよ。

そして、その身勝手な論理を誰に主張して憚ることがない。

いつ気付くのかというと、マスコミにボコボコに叩かれた時か、逮捕された時なんでしょうな。

 

 

どうしても相手にならない場合は、「国民消費生活センター」等に相談するとスムーズに話が進みます。「来月からやめたいんだけど」というのは、別にモンスター的クレームでも何でもなく、アタマがおかしいのは拒否する塾の方ですので、安心して利用されると良いかと思います。

 

また、末端はともかく本部は意外に話が通じるので、きちんとしたルートで話を通せばトラブルにはならないと思います。さすがのブラック塾も、経営幹部になると違法行為が広く知れ渡ることで企業イメージが大きく毀損してしまうことは認識しているのです。経営にかかわっている人たちだけに、単に論理的思考が可能で、話の通じるというだけかも知れませんが。

 

 

本部へ話を持って行けばまともな対応をしてくれると思いますが、それでもダメなら下記相談窓口へどうぞ。私の法律知識なんて怪しいので、ちゃんと国の機関とかNPOとかに相談すると良いと思います。

 

日本司法支援センター(法テラス)

http://www.houterasu.or.jp/service/shouhishahigai/kaiyaku_chuuto/faq1.html

 

国民生活センター

http://www.kokusen.go.jp/ncac_index.html

 

消費者機構日本(適格消費者団体)

http://www.coj.gr.jp/

 

 

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入試における戦略と戦術

Yah〇〇の広告に、「偏差値が届いていなくても今から合格する方法!」とかあって、思わずクリックしまったのですが、正直言います。

 

そんなもん、ないでしょ。

 

 

入試も近くなり、模試も何度かやってみて、志望校に全く届かないという状況が続く人もいるでしょう。そんな人はついつい「今から間に合います!」的な広告にやられがちなのですが、冷静に考えてください。そんな都合の良い話があるわけないでしょう?

「あなただけ特別にお金を払えば・・・」なんて、詐欺の典型的手口みたいではないですか。

 

そもそも「奇跡の合格」なんて三流の仕事です。偏差値が届いていなくても合格はさせられますが、それは成功する可能性が高い戦略を取ったからに過ぎず、奇跡ではない。時事問題をやっただけで受かれば苦労しませんよ。「およそ戦いは、正を以て合い、奇を以て勝つ」という孫子の言葉を送ってあげたいですね。

 

 

入試にも戦略と戦術の考え方は欠かせません。

ということで、入試における戦略と戦術についてです。

 

まず戦略とは、合格のために何をすべきか、各科目で何点取って合格点に届かせるか考え、勉強を割り振ること。

 たとえば、合格点が6割だとして、算国100点、理社50点、300点満点の入試を考えるとしましょう。単純に言えば、各科目6割、60,60,30,30で合計180点ですが、極論を言えば、100,0,40,40の計180点でも合格します。そのために、国語は全捨てで算数に最大限時間を割当てよう、これが戦略です。あるいは、志望校のレベルを偏差値で20くらい下げて、現状のまま各科目とも合格点を越えさせる、というのも戦略でしょう(その戦略が妥当かの判断はまた別)。

 

 

一方で戦術とは、各科目をどう勉強していくか。

国語で100点中60点は必要だ、としましょう。現状では40点しか取れません、じゃあどうしようか。ここの中学校ではことわざや漢字などの知識問題が4割程度出題されているから、知識系を重点的にやらせよう。あるいは、ここの中学校は記述問題が多いからたくさん書く練習をさせよう、これが戦術です。60点を取るという目標設定があって、そのためにどうすべきか考えることです。

 

当然ですが、戦略も戦術もなく、ただ各科目一生懸命やらせても勝てるはずもありません。

だから、過去問を早い時期から取り組む必要があります。だって、戦略上の課題が見つからないもの。過去問を重視しないような指導は戦略がないのですから、これは勝てたとしても運が良かっただけです。というか、そんな指導よくできるな、とも思います。そんな博打、怖くて打てませんよ。

 

ちなみに、圧倒的学力差がある場合なら、たとえば偏差値80の子が受験するようなときは、戦術を考える必要はあまりありません。学力でゴリ押しです。塾としては志望校に対して戦術をあまり考えることなく合格させることができると楽なんですが、なかなかそうもいきませんね。

 

 

戦略上の失敗としては、こんな例があります。

大手塾にありがちな例です。各先生の連携が悪いために戦術的には正しいのに戦略的には誤っているというパターン。たとえば、社会だけが極端に悪い場合には、社会だけを重点的に学習するという戦略も必要なのですが、司令塔が不在の場合、全科目平等に、重い宿題を出してしまうことがある。

 

算数は算数で、国語は国語で、それぞれ最大限取らせようとした結果、苦手科目の改善ができず、入試で不合格。これが戦略の不在による失敗です。

 

 

本来は教室長・校舎長が全体を見て指示を出すべきなのですが、各科目の先生の能力が高ければ高いほど、任せきりになって機能不全に陥るというのがよくあります。経験上、そもそも戦略を理解できない教室長もいたりするのですが・・・(特定の科目に詳しい、講師気質の教室長にありがち)

 

見分け方は簡単で、教室長(算数担当)に対して、「国語どうですか?」と聞いた際に、「あとで担当に聞いておきます」的な返事をするような人は危険です。把握しとけよ。

 

 

それから、最悪なのは、塾側が志望校を把握していないだけでなく、誰も戦略も戦術も考えていない場合。カリキュラムの命じるまま、機械のごとく同じ作業を続ける感じ(学生講師が陥りがちな罠でもある)。たとえ志望校が同じだって、個人ごとに課題は異なるのだから、少しは考えて欲しいものです。こういう場合だと、必要もない講座をどんどん取らされることになります。本当にその正月特訓って必要なんですか?

 

 

ということで、今更ジタバタしても仕方ありません。

入試も直前になって状況が思わしくないと、もう桶狭間的勝利を期待して、何か特別な奇襲作戦しかないという心理になってくるのですが、たいていの場合は現実味がありません。どこぞの大本営じゃあるまいし、いくら本土決戦だ、神風だ、と呼号したところで勝てないものは勝てないのです。ブランデンブルクの奇跡とかもそうそうおこりません。

 

塾によっては、明らかに無理なのに「努力次第で何でもできる!」とか、「私たちにお任せください!!!」とか口走り、精神論で突撃しそうなところがあります。真面目に言っているのか、上司から金取ってこいという圧力がかかっているのか知りませんが、何であんなことが言えるのやら。

 

 

もし奇跡にすがりたくなったときは、そもそも何のために受験をするのか、もう一度考えるべきです。

その辺を考え合わせれば現実的な志望校を考えられると思うのです。

塾の勢いに載せられて、主体性を失った状態で受験を「させられる」ようなことは避けましょう。

 

 

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そろそろ二学期の期末テストが終わりますね。

中学校によってはそろそろ結果も出そろっているかもしれません。

不本意な結果の人も多いのではないかと思いますが、あまり右往左往して「塾をかえれば何とかなる!」というのは避けるべきでしょう。 

 
そもそも成績なんて簡単に上がらない

塾関係者は思っていても誰も言えないのですが、そもそも成績なんて簡単に上がりません。成績が上がる塾があるような錯覚を与えられるのは、宣伝の効果にすぎません。だって、塾の広告なんか上がった例しか出さないんだから(「〇人下がったが、〇人上がった」と公表する塾ってありますかね)。現状維持とか若干下がるなんてのは珍しいことではない。子どもたちはそれぞれ色々の背景のある「人」なのであって、ある数値を入力したら都合よく成果の上がる「ロボット」ではありません。本人が努力して、塾がいくらサポートしたって軽々と伸びるほど楽ではありません。

 

先日、ある外部の方と話していて思わず言ってしまったのですが、全科目90点以上取れなかったから塾やめるというのはハードル高すぎますよ。

 

 

「成績が上がらないから、塾やめます」は短絡的です。

こちらとしては他塾から生徒が流れてくれば儲かりますので、「そんな塾アホです。はい、すぐにうちに来てください」とアドバイスしたいところですが、私からは「原則として、塾はあまりかえない方が良い」というお話をしました。

 

余所の塾を擁護するのもナニですが、きちんと面倒をみようとしない塾はありません。無責任な学生バイトなら別ですが(すべての学生が無責任だという意味ではありません)、誰だって通っている子どもたちの成績を伸ばしたいと思いますし、何とかしてやりたいと思います(でなければ、こんな仕事しない)。それに生徒がいなくなったら塾はつぶれますので、経営的側面からも成績を伸ばす努力は、どの塾だってするものです。

 

塾では、子どもたちの性格や現状の問題点などを把握して、それを少しずつ変えていくための算段を考えています。「あいつはここが志望校で、今何が足りていないから、来月はこの辺をやるか」とか「冬期講習だと時間が取れるから、ちょっとこっちの分野でもやるか」などなど、色々計画を立てている。

 

「にもかかわらず」なのです。

そういう努力にもかかわらず、成績は簡単には上がらない。なぜか。勉強とは積み重ねるものだからです。たとえば、小学校の内容である分数を理解できていなければ、3x=5のような方程式は解けません。あるいは「速さ」の概念がないのに、「時速xkm5時間歩いたら何km行けますか?」と言われても、なんのこっちゃです。小学校も含め、既習単元の内容がゴッソリ抜け落ちているのに、塾をかえれば短時間で成績UP!なんてのは夢想にすぎません。

 

学力の向上は、徐々に、あまり見えない形で現れるものです。「2学期中間300点でした。期末は400点になりました。」というのがありうるとするなら、「学力を伸ばした」というより、「対策を十全に行った」だけの話で、学力は向上していない可能性が高い。塾によっては、定期テストの過去問のコピーを残しておいて、類似問題を出して点を取らせるようなところがあるようですが、そんなの教育も何でもなくて、テスト結果だけ誤魔化せただけで、本当の力にはなっていないのではないでしょうか。そんなに点がほしいなら、職員室に忍び込んで事前に問題でも盗みますか?という話です。他力本願で成績取って、他人に頼れなくなったらどうするんですか。

 

というわけで、成績はゆるやかに少しずつ上がるものです。ちょっと「上がらないから」と右往左往して塾を何度もかえるようなことはお勧めできません。塾を変える方のデメリットも、落ち着いて考えた方が良いと思います。

 

とはいえ、塾をかえた方がうまくいくことも当然あります。

 

 
では、どんなとき塾をかえるべきか?

まずは相手が信頼できないときです。できもしないことを約束するとか、嘘ばっかりついているとか(お任せください、必ず成績を上げて見せます!的な)。塾との契約は準委任契約ですので、信頼できないのならすぐにかえた方がよろしい。

 

次は担当がコロコロと変わるとき。子どものことをきちんと把握していない可能性が高いからです。先生が日替わりで変わるなんて、塾が毎回違うのと同じようなものです。もっとも、教室長ないし別の担任がいて、きちんと把握できているなら問題なしですが。

 

それから、いじめなどの対処に問題があるとき。これも広い意味での信頼できるかどうかですが、たとえ信頼できる相手であっても、子どもたちの人間関係が修復不能なくらいこじれてしまったら、環境を変える方がいいこともあります。

 

 

まとめ

塾をかえたところで成績なんて急激に伸びません、これが基本です。

だって、本人に問題があり、それが解決できないから成績が伸びないのだもの。そしてそれは、簡単に直るものではありません。「今回も40UP!」なんぞというチラシを見ると、ついつい騙されそうになりますが、あれは営業用の都合の良い話。短期間で理想の体型になるライ〇ップみたいなものですよ。嘘は言ってない、でもそれは全てではない、ということです。

 

そういうわけで、塾を選びは初回が大事です。考え方とか授業の進め方とかを十分に確認しておく必要があります。入塾金なんぞを取るところだったらなおさらです。塾代も年間にすると結構なお値段なので、塾選びは慎重に。

 

 

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ちょっとびっくりした話。

先日、塾生が某〇〇〇カデミーの開成模試を受けてきたのですが、あまりの対応の酷さにさすがにびっくりしました。状況は次の通りです。

 

ある算数の問題で答えを仮分数で書いたところ、正解にもかかわらず全問×にされた。

そこで解説授業で、「これ〇じゃないんですか?」と聞いてみたところ、

 

「時間がなかったから、とりあえず×にしておいた」

 

とか何とかおっしゃったとか。

もう、ツッコミどころしかないですよ。

 

 

一般的なテストでは

必ず「採点基準」が作成されます。

「採点基準」というのは、採点に当たって正答と注意点をまとめたもので、採点に偏りを出さないために作成されるものです。たとえば「帯分数165/7」を正答とするときは、必ずカッコ書きで「117/7も可」あるいは「帯分数指定なので仮分数不可」などと書かれている。採点者はそれに基づいて○×をつけるので、「とりあえず×」などいう対応は考えられないのです。その異常な対応がなぜ起こったかを考えてみると次の通りです。

 

  • 採点基準がない

考えにくいことですが、用意されていない可能性。基準がないと採点者の主観によってブレまくるのですが、国語の採点どうするんだ。ありえないよな・・・

 

  • 採点基準が不完全

そうならば、校正がデタラメなのでしょう(まさか校正しないのか)。まともに機能していれば、誰かしら文句を言ってくるはず。それに、そもそも算数担当者が帯分数のみを正解とし、注釈をつけないことが考えられない。

 

  • そもそも採点基準を見ていない。

採点者がいい加減な人で、採点基準を無視している可能性。でも、どうやって採点したんだろう?

 

  • 担当者はいないのか?

万一、仮分数を〇にしていいか分からないなら、誰かに聞けばいいのです。教務担当者なり問題作成者なりがどこかの校舎に待機していて、採点基準に不備があった時に対応するものです。これがいない? いや、ありえないでしょう・・・

 

  • というか、帯分数を仮分数にするのにそんなに時間が必要なのか?

採点基準に不備があり、担当者もいないとしましょう(この段階で救いようがないけど)。仮にそうだとしても、採点者自身で帯分数を仮分数にすることは容易です。計算機を使えば数秒の作業ですし、筆算したって1分もかからない。それを怠っているというのも信じられない。「仮分数で書くなよ、面倒くせえなあ」と思っても良いですが、「とりあえず×!」はさすがにマズイ。

 

 

などと色々考えてみたのですが、上記の1つでも失敗していればアウトなわけで(私のいた某社なら軽くて減俸処分)、

大手塾としてあまりにお粗末な模試対応ではないでしょうか。

そんなデタラメ採点で、合格可能性をどうやって探るんですか。お金払って受ける模試じゃないですよ。

 

 

しかも解説をしていないという

さらに、そのお方、解説授業そっちのけでSAIXの悪口ばかり言っていたというオマケもつきます(そこにSAIX生もいるのに)。んで、肝心な問題解説はほとんどせず、大問1と大問4が途中で終了。なんじゃそりゃ。やらない方がマシじゃん。

 

そういえば、「時間がないから」仮分数を×にしたそうですが、帯分数を仮分数に直す時間よりも、人の悪口を言う時間が貴重であると、そういうことなんですね。さすが大手塾様ですな。

 

ということで、ちょっとびっくりしたお話でした。

 

 

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中学受験と高校受験どちらが良いのか?  

 

東京・神奈川などに限りますが、家計に十分な余裕があるならば、中学受験をさせた方が良いでしょう。私立に通わせるかどうかは別としても、中学受験レベルの勉強をしておいた方が、高校受験でも圧倒的に有利ですし。

 

それに、公立中学校はあまりに「破滅的」です。

 

 

たとえば社会では・・・

ある中学校では、中2の二学期中間テストで、都道府県を答えるだけの問題(しかも記号含む)が20点分も出題されています。うちの塾では小4が満点取れるレベルです(しかも全て漢字で書きなさいと言う条件付きで)。

「岩手県の県庁所在地はどれですか、記号で答えなさい」って、いやいやそれ中学生の問題じゃないですよね・・・?

 

こんなテストをすること自体が信じがたいことですが、もっと恐ろしいのは、こういう問題を全く解けない生徒が少なくとも学年の3分の1はいるだろう、ということです。おそらく記号でなければ、もっと悪いんでしょう。

 

あるお母さんと話をしていて、「うちの子はバカなんじゃないか」と心配されていましたが、現代においては「都道府県を知らない」ことがむしろ一般的です。お子さんの能力が著しく低いということではありません。

 

 

暗黒時代再び?

そんなわけで、公立中では「都道府県なんて知りません。県庁所在地?なにそれ」という生徒が大多数です。逆に、知っている方が「天才」扱いされる。さらに、中学生特有の「俺って勉強できないんだぜ」(自慢)アピールにより、できる子が肩身の狭い思いをする。これが公立中の現実です。「知らないことは恥だ」という知的な文化がない。

 

ちょうど中世の暗黒時代に識字率が低いのと同じで、「みんな字が読めないんだから、別に読める必要なくね?」 「遊ぶ時間減らしてまで勉強してどうするのよ?」 「勉強する奴はお貴族様で仲間じゃないから」、そんな感覚なのでしょうか。

 

そんな状況下で「教育」をやっているのが、昨今の公立中学校です。

できる子とできない子の差が著しく、同時に教育することが困難であることは分かりますし、教える生徒を選べない先生方には同情を禁じ得ないのですが、もっと知的な文化を育めないのでしょうか。

 

 

だから小学生からの勉強が大切です。

小学生に難しいことをさせる中学受験の世界が異常なのか、小学生レベルすら解けない公立中がおかしいのか、これは見解が分かれるかもしれません。ただ、昔の中学校と比べて、公立中の子どもたちの学力が著しく下がってきているように思います(定量的な証拠は提出できませんが)。そしてそれは、小学校に問題があるんじゃないかと思います。多くのお子さんは中学生の学習内容についていけないからではなく、小学生で何も学んでいないために勉強ができないからです。

 

たとえば、中1になって正負の数の計算が分かりません、というお子さんがいたとします。原因をよくよく探っていくと、そもそも分数の足し算を理解していない。それも、異分母ではなく、同分母の足し算ができない。あるいは、酷い子になると60÷20が意味不明という(ここまで来ると障害の可能性も否定できないのですが)。そんな状態を放置している親にも責任の一端はあるのでしょうが、明らかに小学校の怠慢です。しかし、その無能を責めたところで、多くの学校の先生は改善する意図も能力も持っておりません。もうご家庭で対応するしかないのです。

 

 

別に誰もが大学に行く必要はありませんが、中学生レベルの教養くらいはあった方が良いに決まっている。知らないことは人生を大きく損ないますし、自分自身の選択肢を大幅に狭めることにもなるからです。どんな仕事に就いたって、やはり一定の見識は必要でしょう。ましてや、大学くらいは出してあげたいなと考えるご家庭ならば、小学生からの学習は絶対に欠かせないのではないか、と思います。中学校から取り戻そうとすると、おそろしく労力がかかります。

 

 

それにしても、1週間に何時間も、しかも何年もかけて、都道府県すら覚えさせられない。あるいは、同分母の足し算すら理解させられない。一方で、勉強をそっちのけにして狂ったように練習をさせる一部のブラック部活(吹奏楽・剣道・サッカーが代表例。部内の学力の二極化が著しい)。そんな公立の小学校や中学校に存在価値はあるのでしょうか? 改革すべきなのは教育の中身ではなく、小中学校の在り方のような気がしています。

 

 

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大手塾はなぜ価格が高いのか?

石神井セミナーはなぜ安いのか?と質問されてしまったので、それに対する答えです。

端的にいえば、販売費と広告宣伝費がほとんど存在しないからです。

 

どこの塾というとマズそうなので、某塾としておきますが、会社の決算をちょっと見てみましょう。

平成283月期の決算を利用しています。

 

大まかに書くと、

 

たとえばA社(個別)

売上高 200億円

販売原価 150億円

販売費及び一般管理費 40億円

営業利益 10億円

です。

 

売上原価のうち、人件費が1/2、教材費が1/6、賃料や水道光熱費が1/3です。

また、販売費等の内訳は、20億が広告宣伝費等、人件費(役員報酬ふくむ)が10億です。

 

 

あるいはB社(ただし連結ベース)

売上高 97

販売原価 65

販売費及び一般管理費 18

営業利益 14

 

内訳は不明です。

 

 

両社とも共通するのは、売上の10%程度は販売費に当てられているということです。つまり、授業料のうち10%は広告費用ということです。もちろん私企業で利益を追求しているのだから、広告費にいくら費用をかけるのはその会社の勝手ですから、取り立てて非難する気はありません。気に入らないけど(笑)。

 

 

さて、わが塾です。

まず、販売費及び一般管理費がほぼゼロ。広告してないし、経理はパソコンがあれば何とかなるし、役員報酬もない(代表が自分で授業をしているため、役員専任の報酬がない)。それだけで、経費が20%浮きますから、当然、価格が低く設定しても成り立つわけです。さらに利益をほとんど追求しなければ、30%程度、価格を下げても何とかなるということですね。

 

 

むしろ逆に謎なのが、大手塾の価格設定です。

というのも、大手塾のようにマニュアルを整備している場合、素人(具体的には学生)でも何とか授業が成り立つようになりますので、人件費が大幅に削減されるはずなのです。専任のプロ講師をフルタイムで雇用した場合、ただでも単価が高いうえ、雇用保険やら年金保険にも加入させる義務がありますから、高コストになる。一方、学生の比率が高い場合は、もろもろの支出が大幅に減らせますから、人件費はかなり圧縮できる。なおかつ、大手塾なんてブラック企業で鳴らしているわけで、相当安く人を使っているはずなのです。

 

たとえて言えば、マックのハンバーガーが1個2000円したら変なわけです(高級黒毛和牛とか使うならともかく)。低価格で一定レベルのサービスを提供できるのが大手塾の強みのはずなのに、授業料が高いというのはちょっと不審ではないでしょうか。とはいえ、その理由はある程度は想像ができます。

 

それは簡単に言うとブランディング戦略です。

つまり、価格を高く見せることで、大したことのないサービスでも高いサービスをしたように思わせる作戦ですね。100円のバナナより〇疋屋の1000円のバナナですよ。塾に通わせるならできるだけ高いサービスを受けたい、その指標になるのが授業料ならば、授業料が高い方が良いサービスが受けれられる、そんな心理を利用しているわけです。

 

高いからと言って品質が高いかどうかは別なのですが、それでも期待はしてしまいますね。

 

でも、大手塾に授業料に見合う価値があるかどうか・・・

そのように錯覚させているのは、売り上げの10%もつぎ込んだブランディング戦略の結果ではないのでしょうか。合格実績の水増しも普通にやってますし。不毛な低価格競争を行って、サービスの質を劣化させることが望ましいとは思いませんが、それにしても余所は授業料がちょっと高いんじゃないかなあ。

 

ということで、石神井セミナーの授業料は当面の間は値上げしませんのでご心配なく。

 

 

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中学入試:過去問はどうすればいいのか?(2)

続きです。

具体的にどう解いていくのかですが、こういうと丸投げですが、まずは塾の先生に聞いてください。塾を信頼してアドバイスをもらうのが一番です。信頼できない場合どうするんだと言われると困るのですが、そんなら最初からそんなとこ通わないで下さいよなんて不毛な話になりますので、もう信用すること前提です。

 

とにかく、余計な意見をもとに、あっちへふらふら、こっちへふらふらという勉強法はアウト。ここでは一般的なことを書いておきます。

 

【始める時期はいつから?】

9月以降です。4科目とも、ある程度の知識がある状態で解き始めないと意味がありません。早ければ早いほどいいと、いきなり小6の4月くらいから始めてしまう無茶な人もいますが、これはダメ。単元学習が終わっていないのにやるのは無駄です。たとえば、地理も歴史も終わっていない状態で社会の過去問をやったって、できるわけがない。

 

夏休みが終われば、一応、すべての単元学習は終わっていますので、過去問に取り組む意味が出てきます。10月までに1回は、必ずやらせるようにした方が良いでしょう。リアルな点数が出て自分が受からない可能性を認識するのが怖くなって、全く手をつけないというお子さんがいますが、12月になってやってみて、ボロボロでもう絶望感しかない・・・という状況を避けるためにも、早いうちに手をつけていきましょう

 

【時間を計ること】

入試では、時間内に7割程度とること目標です。延々と考え続けて満点を取ることに意味はありません。「これは捨てる」「こっちが先」「これは後回し」など、短時間で判断をする必要があります。「納得いくまで自分のアタマで考える」という、本来の学習姿勢とは異なるものになりますが、入試ではどうしても時間との勝負になりますから、制限時間内で成果を出すということを常に意識しなくてはなりません。

 

 

【答案は他人に見せること】

良い点数を取れば親が安心すると思って、「インチキ採点」をするお子さんがいます。自覚的に嘘を申告する場合もあるのですが、むしろ無自覚にやるから注意です。つまり、本来は0点なのに、勝手に部分点を設定するとか、あわせて4点なのに、1つあっているから1点とか、ちょっと惜しいから△だとか、微妙に点数をかさ上げする。

 

だから、採点については誰か他人が関わるようにすることです。塾の先生に提出して確認してもらうなどの対応を。なお、記述については、絶対に添削をしてもらうべきです。特に国語については、解答と全く違っても正解であることがあるので、ベテランの国語の専任講師に見てもらうしかありません。

 

蛇足ながら、過去問集の国語の解答は全くあてになりません。学校が公式発表していればいいのですが、そうでない場合は、出版社によって全く違うということもあります(記号ですら!)。だから、国語の採点だけは必ず塾にお願いをしましょう。これは出版社がアホだという意味ではなく、それだけ難しいというか紛れのある出題をする方がどうかしているのです。

 

くどいですが、国語の記述は塾の先生に。文章は他人からボコボコに叩かれないと上達しません。いや、だからと言って私の駄文をボコボコに叩かないでくださいね。

 

 
【算数は見直しをきちんとすること】

過去問をたくさん解きなさいといいますと、今度は解けばいいだろうとばかり、数だけこなそうとするお子さんがでてきます。これもダメ。私が直接見ていなかった子ですが、21日になって、一度やっているにもかかわらず、第一志望校のものがほとんどできないお子さんを見たことがあるのですが、こうなると本当に絶望しかありません(当然、不合格)。

 

そうならないためにも、解き終わったら満点答案をつくること。さらにいえば、一回で満足せず、3回くらい繰り返すと良いでしょう。どんなに難しい問題でも、さすがに3回もやればできるようになってきます。そうやって、何年分も解いていくことが合格への近道です。もちろん、解答を暗記しろということではなくて、一つ一つ理解していきましょうという意味です。直しには長い時間をかけても構いません。

 

 

【理科と社会は?】

これも過去問対策が有効なのですが、一つ注意点があるとすれば、時事問題については気にしないということです。たとえば、「今年のサミットはどこで開かれましたか? 答:洞爺湖」っていつの話だよってなります。あるいは、「次の中から世界遺産になっていないものを選びなさい。ア平泉、イ白神山地、ウ厳島神社、エ姫路城」とか(当時はアが正答でも、現在では答えがない)。「今年のノーベル賞で、クロスカップリングで受賞したの誰?」「答:根岸英一」小学生にはもう歴史です(笑)。

 

また、ちょっと古いだけで統計がとんでもないことになっていることもあります。たとえば、2011年とそれ以降では原子力発電の割合が全く違います。ただし、それ以外の歴史の部分ならば、よほどの大発見(『親魏倭王』の金印が見つかった)とか、大捏造(ゴッドハンド)がない限り、同じようなものが出題されますので、十分対策にはなるでしょう。社会と比べれば、理科はもっと安定しています。まあ、教科書改訂に伴って、一斉に「手回し発電機」を出題されたりするのですが、それでも過去問が全く無意味ということはありません。

 

 

【まとめ】

まとめです。

  • まずは通っている塾でやり方を聞く。
  • 時間を計り、得点は記録する。
  • 算数・理科・社会は何度か解きなおす。算数が最優先で、満点が取れるまで繰り返すべし。
  • 国語は1回で十分。ただし、記述は絶対に塾の先生に見てもらうこと。答えだけを見て適当に採点するのは×。
  • 時期は9月以降で良いが、12月までには最低でも過去4年分くらいは一周しておく。

 

こんなところですね。

 

ここまで書いておいてナニですが、これは一般的な学校に対する勉強法です。超難関校の場合は若干異なるので、お気をつけください。本当に頭の良い子を取りたい学校は、自校の過去問にこだわらず、本当にできる子を選抜する問題を出します。このレベルのお子さんは、横に広く、他の超難関校(関西なども含め)の問題を多く解く必要があるでしょう。

 

 

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中学入試:過去問はどうすればいいのか?(1)

 

志望校の過去問をやることが重要なのは誰でも分かっていることですが、なぜ?という基本的な点と、具体的にどうするのか、という話を少し書いてみます。

 

 

【そもそもなぜ入試が行われるのか?】

私立中は、その校風にあった子たち、あるいは自分たちの教育についてこられる子たちに入学してほしいからです。たとえば、「入学後はたくさん文章を書かせますよ」という学校であれば記述が増えるでしょうし、「国語でたくさん読んでもらいます」という学校であれば国語の文章量が多くなる。つまり、求めている基礎学力があるかどうかを見たい、ということです。

 

志望者が多すぎるので、単にふるい落とすだけの入試をする場合もあるのでしょうが、たいていの私立中はそんな馬鹿なことはしていません。そんな選抜をしても、お互いが不幸になるからです。

 

 

【では、なぜ過去問をやっておくことが必要なのか】

入試の目的を考えると、過去問対策とは「入学後に勉強についていける学力を身につけること」になります。では、その学校が望むものは何なのか。抽象的なことはパンフレットでも説明会でも話してくれるでしょうが、具体的なことは入試問題として出題されています。だから、何が望まれているのかを知るためには、過去の入試問題を研究していくしかない、ということになります。

 

「求める生徒像」というのは、そうそう大きく変わるものではありません。男女共学化などの極端な変化があれば別ですが、毎年同じような出題をすることになります。求められているハードルをクリアしているかどうかは、過去問を見て判断していくしかありません。

 

 

 【いささか功利的になりますが】

どんな私立中も、「第一希望の子が多く入ってほしい」と思っています。これは自分のとこに入りたいと思っている子なら入れてあげたいなあという感情面の理由もあるのですが、「入った後で指導しやすい」という功利的な理由もあります。

 

第二志望以下で入ってくると、先生の指導もきちんと聞かない、友達関係もうまくいかない、そんなお子さんも出てきてしまいます。せっかく能力のある子に入ってきてもらっても、「スタートから学校が嫌い」では指導がやりにくい。だから、多くの私立中は第一志望の生徒を多く獲得するため、2/1の募集数を増やすとか、連続受験で優遇するとか、色々な作戦を立てている。

 

その作戦の一環として、入試問題に学校を好きな子を取るための罠が仕掛けられていることもあります。たとえば創立者の名前を出すとか(サレジオのドン・ボスコとか、農大の榎本武揚とか、山脇の山脇房子も出たことがあったか)、「修学旅行先はどこ?」とか、「体育館の横には何の植物がある?」などのワケの分からないものもあります。これは事実上の加点制度と言っていいでしょう。ちょっと本筋からはそれますが、過去問を解いていれば、そういう裏?の加点制度にも気づくことができる、ということです。

 

長くなってしまったので、具体的にどう解いていくのかは次で。

 

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小4の学習の進め方

 

中学受験をする場合、4年生から塾に通うことが一般的ですが、以前にもちょろっと書きましたが、「4年生の最初から」が必須かというとそうでもありません。他に優先させたい習い事があるならば、5年生くらいまでならそっちを優先で構いません。なぜかというと、「小5ギャップ」というのがありまして、中学受験の学習内容は小5から質的に難しくなるのですが、多くの場合は対応ができていないため、早くから通わせる価値がほとんどないからです。

 

また、「小4の壁」というのもありまして、この点にも注意して教えていかないと学習効果は期待できないのですが、これにも対応できていないように思います(というかそれ自体知らないかもしれない)。

 

 

4年生で教えなくてはいけないこと】

一言でいうなら、学習姿勢や考え方を身につけること、それから基本的な知識を覚えることです。4年生のうちは抽象的思考に慣れていませんから、簡単なことで十分。

 

まず「学習姿勢」ですが、「姿勢を正して一つせず謹聴!」という意味では全くなく、たとえば「君の答えの根拠はどこにあるの?」ということに答えられること、です。あるいは質問に正しく答えられること。正しい答えを言えるということではなく、「今日は何曜日ですか?」に対して「親方!空から女の子が!」などという訳の分からない答えを返さないこと。別に正解を答えられなくても、最低でも「○曜日」「わかりません」と答えられるだけで良いのです。いずれも大人からすれば当たり前のことですが、それができるようになるのが案外難しい。

 

次に「考え方」というのは、たとえば算数なら分数の意味が分かることとか、簡単なつるかめ算が解けることとか、その程度です。予習シリーズなどの教材を全部こなせないといけないと勘違いされる方がよくいますが、あんなもん、基本問題が解ければそれで十分でで、残りなんぞ放っておいても害はありません。応用問題などといっても、テキスト構成上、載せないと薄すぎるから載せているだけであって、4年生の時点で必要不可欠というものでもありません。何もかもやりきろうとして挫折するようなことは避けた方が良いでしょう。適当でいいんです。

 

今週の内容であれば、「28の約数は何個ですか?」という公約数の問題が出てきますが、「22×7だから、3×26個」なんてのも教える必要はありません。場合の数も分かっていないのに、公式だけ教えることに意味はないですし、むしろ公式とかやり方だけを暗記するだけのアホ算数が身についてしまいます。4年生のあいだは、手を動かして公約数を全部数えるという作業をした方が良いでしょう。難関中では、やり方を自分で探りながら解くような出題がされます。変な公式を暗記して解くのではなくて、手を動かして解くような習慣は、早いうちから身につけておくべきです。

 

さて、最後に「基本的な知識」です。

社会と理科に顕著なのですが、「4年生でしか扱わない知識」も入試で出題されます。たとえば理科ならば「紅葉で赤くなる葉っぱや黄色くなる葉っぱ」とか「春の七草」とかです。また、社会ならば、5年生以降ではあまり扱ってもらえない都道府県知識なども覚えておくと5年生以降楽ですね。

 

 

【実は通わせた方が良いんじゃないか?】

こう書いていくと、4年生から通わせないとまずいんじゃないかと思われるかもしれませんが、残念ながらこういう基本動作を教えることのできる塾はまずありません。その一つの理由は、ベテランが担当しないからです。よほど人に恵まれていれば別ですが、大抵は大学生が低学年を教えています。理由は簡単で、ベテランで有能な人は6年生に優先的に配備されることと、4年生の内容は簡単だから誰にでもできると思われていることです。とりわけ優秀な先生だと、移動して複数校舎の小6を見ることになりますので、まず4年生には回ってこないでしょう。

 

じゃあ、なんで大手塾が4年生から募集するのかといえば、純粋に経営的な問題です。四谷大塚がすっかり没落して久しいですが、この原因になったのがSAPIXの「青田刈り」です。5年生からのカリキュラムを組んでいた四谷大塚は、生徒の供給源を奪い取られて没落したという歴史がありまして、「低学年を制すれば天下を制する!」とばかり奪い合いを演じた結果、「4年生から」というのが一般化しただけです。四谷大塚は巻き返しとばかり3年生以下のリトルの強化をしたのですが、結局、4年生からはSAPIXに行ってしまうので頭が痛いとか何とか。

 

というわけで、4年生から通わせることに全く無意味とまでは言いすぎでしょうが、あまり役に立たないんじゃないかなあとも思います。ちなみに、石神井セミナーは違いますよ(笑)。

 

 

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