コラム

2017/03/06

おいしいカレーの作り方

 

大学のテストで困った時に書くと「優」がもらえるとか何とかの都市伝説がありましたが、実は中学受験でもおいしいカレーの作り方は大事です。「カレーを作れる子は算数もできる」なんて本もありますし、社会の野菜の産地ネタで使われることもありますが、「理科の勉強にもなる」いう話は誰もしないので書いてみました。色々ありますが、とりあえず次の二点です。

 

【まずは対流のお話】

たとえば、カレーやシチューを作るとき、必ずかきまぜないと焦げてしまいますが、なぜ焦げるのでしょうか? これは、カレーやシチューでは対流が起こりにくいため、加熱している底面が過加熱されてしまうことが原因です。だから、かきまぜて強制的に熱を移動させないといけない。また、かきまぜ方も底の方から全体に混ぜなければいけません。これで対流のお勉強ができますね。

 

なぜ対流が起こるかといえば、温められた水は膨張する性質があり、膨張することで密度が小さくなり、重力も小さくなるため冷たい水(=比較的重い水)よりも上に移動するということですが、この説明ができれば、風が吹く仕組みも説明できるようになるので、意外に大切です。

 

【次は消化酵素のお話】

また、肉や野菜などのカレーの具材を煮込む前にワインなどにつけ込むことがありますが、これは何が目的でしょうか? 香りづけの目的もあるのでしょうが、実はお肉を軟らかくすることが本当の目的です。何らかの酵素(プロテアーゼ)を働かせれば、タンパク質の結合が分解するため、お肉が柔らかくなるという仕組み。

 

では何を使うのかと言えば、まずプロテアーゼを含む何かです。具体的には、タマネギ、生姜、にんにく、キウイフルーツ、マイタケなど。次に、プロテアーゼは酸性で働きやすいようなので、若干酸のある液体。ワインなどは弱酸なのでちょうどいいかもしれません。唐揚げの仕込みでニンニクとショウガと醤油に肉をつけ込むのも同じ理由でしょうか。そういうわけで、こうして消化酵素の勉強ができるわけです。いっそ対照実験をしてみるとさらに面白いかも。

 

学校では消化酵素の実験といえば「唾液アミラーゼとでんぷん」の実験と相場が決まっていますが、こういう何か変態的な実験よりは、家庭科と絡めて肉を煮込む実験の方が面白いと思うんですよ。とにかく、身近な料理などから理科の勉強をすると良いかもしれません。

 

 

余計なことを書く暇があったら、早く春期講習の時間割出さないといけませんね、すみません。明日には出します。きっと。

 

 

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