コラム

2016/01/26

都立高校入試の仕組み(2)

つづきです。
■入試までの流れ
大まかな流れを示します。

 

11月末 期末テスト>
期末テスト(またはそれに類するテスト)で頑張って点を取りましょう。

 

12月初 三者面談>
期末テストの結果をもとに、仮の内申が決まります。

そして、それをもとに中学校で三者面談が行われ、都立の第一志望と滑り止めの高校が決まります。

 

滑り止め高校を決める際に「内申が足らない!」ことがよくあります。1点でも足りなければアウトですが、学校によっては英検3級等で+1になりますので、取っておく必要があります。

 

また、中学校の担任の先生が頼りになる場合と、ポンコツで役立たず(失礼)の場合があります。電話一本で何とかする頼もしい先生もいらっしゃいますが、書類の読み方すら分からないというトンデモも混ざっています。こればかりは、3年に進級した時の運です。

 

中学校では定期テストの結果を参考にするので、彼らの言う合否は実は当てになりません。学校で「絶対に無理」と言われた高校に合格したお子さんは多いですし、逆に「大丈夫」と太鼓判を押されて落ちるパターンも多く聞いています。学校のテストで点が取れることと、入試で点が取れることは別問題だからです。

 

 

12月中旬>
中学校の先生が各高校を行脚して、色々と相談されます。ここで決まった内容はよほどのことがない限り反故にはなりません。もし中学校でダメと言わたときは、塾に相談すると良いことが起こるかもしれません。

 

1月初 校長会調査>
12月中旬に取った、中学校の志望校調査が発表されます。倍率にビビッて逃げてはいけません。私の経験則ですが、倍率でフラフラと志望校を変える生徒は危ないです。

 

1月末 都立推薦入試>
平均して倍率3.3倍程度です。しかも、面接やら作文など、明確な基準がありませんので、合格するかどうかさっぱりわかりません。内申が一定程度あれば3分の1の確率で当たる籤みたいなものです。学校によっては8倍ということもありますので、あまり当てにせず、一般入試に備えてきちんと勉強をすべきでしょう。

 

210日~ 私立入試>
滑り止めの場合でも一応、受験をします。高校と事前に相談ができている場合は、よほどすごいこと(全部白紙で提出とか、髪の毛が金色の状態で面接に臨むとか)をしない限り不合格にはなりません。余計なことを書くと色々と問題になるので、詳しくは高校の入試相談会へ行くか、塾の先生にこっそり相談してください(ただし必ず出願前に)。

 

2月末 都立一般入試>
正確には「分割前期」というらしいですが、「後期」で受験できる学校なんてほとんどありません。事実上、この一回で都立高校へ入学できるかどうかが決まります。3人に1人は落ちる入試ですので、油断はできません。

 

3月 合格発表>
合格すれば、皆さん浮かれて大喜びです。そして、数週間後には素敵な宿題の山と出会うことができます。高校には勉強に行くことを思い知らされます。
さらにつづきます。

 

 

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