コラム

2016/02/01

入試応援の難しさ

2/1になると、どこの塾も総出で(?)入試応援に繰り出しますが、これが意外に難しい。

 

■会えない可能性はある

開門前から待機していても会えないことがあります。いろいろな要因がありますが、なぜか見落とすことがあるのです。あとで確認をすると、間違いなく同じ時間にその場にいたはずなのに、なぜか会えない。会えないと「お前サボっただろ」疑惑になるので、一生懸命、「何時に現着」「どこの塾が何人来ていた」などと説明することになります。なら、はなっから時間決めておけよと言われそうですが、なかなか前もって約束するわけにもいきません。

 

というのは、「事前に行くよ」などと言っておいても会えないことはあり、会えないことでお子さんが不安になってしまいます。また、「行く」と言ってしまうと「先生探さなきゃ」という妙なプレッシャーがかかります。そこで、こっそり待ち伏せしてビックリさせるということになるのですが、なかなか難しいですね。

 

 

■実は労働法上の問題もある!

大手塾なんかどうしているか不思議なのですが、「法律の罠」がありまして、先生に入試応援に行ってもらうと労働基準法違反になる可能性があります。

古い体質の人ですと、「応援なんか無給だろ。交通費くらいは考えてやろう」「生徒のことを考えたら、行かないのは人間としてあり得ない!」などという発想になる(というか実際に口走る)のですが、塾の方針で「行ってください」とお願いしてしまうと、応援待機の時間も労働時間になってしまうため、給与を支払わないといけない。場合によっては残業代も出さないといけない。そもそも契約上、応援に行かなくてはいけない義務はないのでは・・・という問題すらある。2月の中学入試で塾の先生が並んでいたら、「残業代大丈夫かなあ」などと考えてしまうと面白いかもしれません。世知辛い話ですなあ。(堀口)

 

 

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