コラム

2016/02/18

睡眠時間と学力

 

「成績を向上させたければ、よく寝る!」これはもはや常識と言っていいでしょう。ところが、「四当五落」とばかり、寝ずの勉強を強いる塾が、未だに存在するのは実に困ったことです。

 

 

【睡眠時間が長いほど学力は高い】

各所でもう散々論じられているので簡単に言いますが、

「小学生なら8時間、中学生なら7時間くらいの睡眠時間の生徒の学力が高い」ということです。

 

根拠を二つほど挙げておきます。

文部科学省「学力格差にどう立ち向かうか」(長いので、「睡眠」で検索をかけると良いでしょう)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/08013006/003/014.htm

滋賀県総合教育センター

http://www.shiga-ec.ed.jp/manabi-shiga/data/pdf/naze9.pdf

 

なぜ寝ると学力が伸びるのかについては、「脳の疲労が減少して認知能力が向上する」、「脳は寝ているときに記憶を整理するので前日に覚えたことがきちんと定着する」などの様々な説がありますが、いずれにせよ、適切な睡眠を取った方が学力は高くなることは事実と考えていいでしょう。「寝る子は育つ」です。

 

 

【なぜ睡眠時間を削ろうとするのか!?】

子どもたちの学力を伸ばすための学習塾が、なぜマイナスの効果しかない行為を奨励するのか、常々疑問に思っているのですが、いくつか仮説を立ててみました。

 

①そもそも学力と睡眠時間の相関について、全く認識がない。

②睡眠が大切なことは知っているが、宿題をたくさん出した方が塾っぽく見えるので。

③睡眠が大切なことは知っているが、たくさん通わせると授業料収入が増えるので、通塾時間を伸ばしたい。

 

だんだんとロクでもない理由になってきてしまいますが、実際にありそうで怖いところです。まあ、半ば冗談のような話はともかく、子どもの学力を伸ばし健全な成長を目指すはずの学習塾が、訳の分からない長時間学習を強いて子どもたちを不健康にし、学力をむしろ低下させている現状には憂いを感じます。

 

 

【限度を超えて勉強はさせないこと】

では、塾の宿題が終わらないとき、どうするのが正解でしょうか?

私は、「宿題なんか捨てて、とっとと寝てしまえ」と指導?しています。本来は30分で終わるものを2時間もかけてやるのは時間の無駄です。そもそも出しすぎる方が阿呆なのであって、様子見ながら減らせよ、なんて思ってしまいます。それができないのが大手塾のマニュアル講師なんですけどね。

 

日本人の悪い癖なのか何なのか、「資源には限りがある」という発想が希薄なように思えます。企業でもそうですが、「有限なリソースをどう使って成果を上げていくか」が問題になるはずです。子どもの勉強も基本的な構造は同じで、たとえば8時間の睡眠は必要な経費として確保したうえで、勉強のリズムを組み立てていく必要があるのではないでしょうか。

 

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