コラム
夏の植物観察
8月に入って夏真っ盛りというか暑い日が続くようになりました。
さて、夏の間に小学生にはぜひ見ておいてもらいたい植物があります。
それは、ヒマワリ、アサガオ、ヘチマ、オシロイバナ、ツユクサです。
「植物なんて役に立たないよ」なんて言わないで、よく見てみましょう。色々なことが分かります。
もしかしたら自然に対する興味がわいてくるかもしれません。
ちょっと暇つぶしに見てみてはいかがでしょうか。中学受験にも良く出題されますし。
下にポイントをちょこっと挙げます。
なお、解答は書きません。自分の目で現物を見るのが大切ですから。
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ツルの巻き方
アサガオやヘチマのようなツル性の植物を見るときは、ツルの巻き方に注意して見てみましょう。
どのアサガオも同じ方へツルを巻いているでしょうか? また、ヘチマのツルと比べたらどうでしょう?
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花
まず、どこから出ているのか。たとえばアサガオの花なら、葉っぱと茎の間から出ているのか、茎から出ているのか?
花の形にも注目。アサガオの花びらはどんな形で、花びらは何枚でしょう? ヒルガオとはどこが違うのか。
何時ごろに花が咲くのか、というのも確認しておきたいところ。
「朝の9時には咲いていたが、お昼には咲いていなかった」で構いません。
アサガオが朝に咲くのは当たり前だとして、何時まで咲いているんでしょう。
そういえば、オシロイバナはいつ咲き始めるのでしょう?
それから、一度咲いた花はいつまで咲いているのでしょうか。翌日もまた開くのか、それとも一回しぼんだら終わりなのか。
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葉っぱの付き方(葉序)
ヒマワリの葉っぱなどがそうですが、実はフィボナッチ数列になっています。どんな関係になるのかはよく観察してください。(フィボナッチ数列というのは、1,1,2,3,5,8,13・・・のように、数列の数が一つ前の数ともう一つ前の数を足した和になっているものです。算数の入試問題で出ることがあります。)
「フィボナッチ」などと難しいことを言わなくても、上の葉と下の葉が重ならないように規則正しく並んでいることは見て取れますので、色々な植物を見るだけでも面白いかもしれません。上の葉と下の葉が重ならないのはなぜか、と考えてみるのも良いでしょう。
せっかくの夏休みです。外へ出て色々観察してみてはいかがでしょう? 塾のテキストとにらめっこしながら「アサガオは上から見て左巻き!」などと無味乾燥に覚えるよりも、よほど面白いのではないでしょうか。ポケモン探しのついでにでもどうぞ。ただ、熱中症と交通事故にはくれぐれもお気をつけください。
進学塾石神井セミナー
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